病んでる僕と最強の勇者たち
「明彦君なら、その鎧の人に絶対に勝てるよ。

リリーが鎧の人に勝てなかった悔しさを、明彦君に晴らして欲しい。

明彦君は誰よりも強い最強の賢者だよ。

だから明彦君は、絶対に負けないで!」



リリーのその言葉が僕を勇気づけてくれた。



そして僕は、部屋の中で引きこもり、友達もいなかった自分と今の自分の違いを実感していた。



僕に期待してくれる人なんてどこにもいなかったはずなのに、今の僕には僕に期待してくれる大切な仲間がいる。



僕はその大切な仲間たちのためにも、全力を尽くさなくてはならない。



それが大切な仲間たちの期待に対する僕の答えだ。



「魔法使いの小娘。

貴様の魔法がオレ様に通用しなかったように、ガキの賢者の剣もオレ様には通用しない。

貴様のその声援ごときで、オレ様と貴様らの実力差は埋まらない。

残念だが、これが事実だ!」
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