病んでる僕と最強の勇者たち
「今だ、リリー！

エドモンドは魔鏡を使えない。

今ならリリーの魔法で、エドモンドを倒せる！」



「おのれ、貴様ら！

たかが人間の分際でよくもこのオレ様を！」



大地に倒れていたエドモンドが復活し、怒りに満ちた声を張り上げ、片手剣を頭上高く振りかざした。



それと同時に、僕の体を包み込んでいた青い光が消え、リリーの魔法の効力が僕から消え去ったことを僕は知った。



再び訪れたピンチの中で、リリーが魔法の杖に魔力を貯めて、渾身の魔法を解き放った。



「この世から消えていなくなれ！

最強の火系魔法、デスファイヤー！」



リリーの魔法の杖から巨大な炎が飛び出し、一瞬でエドモンドの体を巨大な炎が包み込んだ。



「ぐわぁぁぁ！

おのれ、魔法使いの小娘め！」



エドモンドは燃え盛る炎の中で、断末魔の叫び声を上げていた。



僕はリリーの魔法のすごさを目の当たりにし、やっぱりリリーが最強の魔法使いなんだと実感していた。



そしてエドモンドは、ついに真っ白な灰へと朽ちていき、この世から姿を消した。



「勝った……。

僕たちが勝った！」



僕は二人の勝利が確定したその瞬間に、歓喜の雄叫びを上げていた。



今まで僕が出会った中で最強の敵だったエドモンド・コラールを僕とリリーは力を合わせて倒していた。
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