病んでる僕と最強の勇者たち
そして、僕たちがモンスターたちと格闘を始めてから十時間後、ついに数万はいた敵のモンスターたちが全滅し、ベルミータ国の大地に無数の敵の亡骸が横たわっていた。



僕はそんな全滅したモンスターたちを眺めながら、長かった戦いを思い、ホッとため息をもらして空を見上げた。



そして、僕が見上げたベルミータ国の空は相変わらず黒い雲に覆われていて、ベルミータ国にはまだ永遠の夜が続いていることを僕は感じていた
。



でも、あの黒い雲の向こう側には必ず日の光が存在している。



闇の魔王、ダーギルさえ倒せば、あの黒い雲は消え去り、ベルミータ国にようやく朝が訪れる。



あともう少し。



あとはもう、闇の魔王、ダーギルを倒すだけだ。



「みんな、見えてきたぞ。

あれが闇の魔王、ダーギルがいる北のお城だ！」



マギーが仲間たちにそう言うと、みんなが北の大地にそびえる大きなお城に目を向けた。



あの北のお城が僕たちの目的地だ。



あそこには、闇の魔王、ダーギルと囚われの身になっているルキア姫がいる。



僕たち、最強のパーティの戦いは、闇の魔王、ダーギルを倒し、ルキア姫を救い出したときにようやく終わる。



僕はまだ見ぬ闇の魔王、ダーギルを絶対に倒すと心に誓った。
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