病んでる僕と最強の勇者たち
「よし、わかった。

じゃんけんで勝ったヤツが、ジャイアントタイガーと戦う権利を得るってのはどうだ?」



ブライアンのその提案を聞いて、僕は驚いた。



どうやらブライアンは、一対一の戦いであのジャイアントタイガーを倒そうとしているらしい。



僕はそんなブライアンの提案に、おいおい、ちょっと待ってくれと、心の中で突っ込んでいた。



それはあまりにも無茶だ。



いくらなんでも相手が悪すぎる……。



僕がそんなことを考えているとき、赤髪の美少女剣士のマギーがブライアンの提案にこう答えた。



「ブライアンの提案なら平等だと私は思う。

私はじゃんけんで決めることに異存はない」



マギーがそう言うと、リリーもマギーの言葉にすぐに賛同した。



「リリーもじゃんけんでいいよ。

リリーはじゃんけんが強いから」



何を言っているんだキミたちと、僕は心の中で叫んだが、僕の心の叫びは、仲間たちには届かなかった。



そんなとき、ブライアンが僕にとんでもないことを言ってきた。



「明彦もじゃんけんでいいだろ?

それがやっぱり公平だよな」
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