病んでる僕と最強の勇者たち
「明彦、さっきはキツイことをすまなかった。

でも私は小さな油断で大切な仲間を失いたくない。

共に戦おう、明彦。

私たちは仲間だ」



マギーの厳しくも優しい言葉が僕の胸に刺さった。



この異世界には僕を必要としてくる仲間がいる。



僕はそのことがうれしくて、感情が堰を切ったかのように、次から次へと言葉があふれ出してきた。



「みんな、ありがとう。

こんな僕を仲間だって言ってくれて……。

転生する前の世界で、僕には友達がいなかった。

僕は弱い自分を誰かに傷つけられるのが怖くて、自分の小さな世界を必死になって守ってた。

そんなダメな僕なのに、みんなは僕を仲間だって言ってくれた。

僕はそれがうれしくて……。

みんなの仲間でいれることがうれしくて……」



何も考えずに自分の思ってることを口走る僕は、やっぱりダサくて、カッコ悪い。



でも、ブライアンはそんな僕に優しく声をかけてきた。



「いい加減、泣くのを止めて立てよ。

オレたちにはやらなくちゃいけないことがある。

闇の魔王、ダーギルを倒して、ベルミータ国に日の光を取り戻すんだ。

そうだろ、明彦」
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