病んでる僕と最強の勇者たち
「ブライアンは女の子なら誰でもいいんだね。

シェーラ姫に早く会いたいから急ごうなんて、公私混同だよ。

ブライアンはリーダー失格だよ!」



「シェーラ姫は美人で有名なんだぞ。

そんなの、早く会いたいに決まってんだろ!」



「リリーはシェーラ姫に会いたくない!

だって、リリーの方がかわいいもん。

リリーはお姫様にも負けないもん」



「また始まった。

本当にどうしようもない二人だ」



マギーがそうつぶやき、ため息まじりに二人を見ていた。



僕は個性的なこの仲間たちの中で、自分もベルミータ国を救うために、少しでも活躍したいと思っていた。



だってフローラは、僕がこの異世界でベルミータ国を救うために転生させてくれたのだから。



僕は大切な仲間たちを見つめながら、フローラとの約束を思い出していた。
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