病んでる僕と最強の勇者たち
「リリー、駄々をこねるのはもうよせ。

私たちはシェーラ姫に会って、闇の魔王、ダーギルのことを聞かなくてはならない。

闇の魔王、ダーギルを倒すために」



マギーがそう言うと、リリーは大人しくなったが、顔つきはまだ不機嫌なままだった。



「それからブライアン。

私たちはベルミータ国を救うためにここにいる。

公私混同は避けてくれ」



「オレは公私混同してねぇよ。

リリーが勝手に騒いでるだけだろ？」



「リリーは勝手じゃないよ」



「いや、勝手だ」



「勝手じゃない！」



「勝手だ！」



ベルミータ国のお城の前で子供みたいなケンカをしているブライアンとリリーを見て、僕はため息をついていた。



最強の称号で称えられてるブライアンとリリーの精神年齢は、おそらく僕より低くかった。



ブライアンとリリーはその後もしばらく言い争ってが、リリーが言い争いに飽きて、ようやく大人しくなってくれた。



そして僕たちは、ようやくお城の中へ歩いていった。



僕たちに闇の魔王、ダーギルの討伐を依頼してきたシェーラ姫に会うために。
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