ゾーイ・テイラー〜温もり、のちにキス〜
「よし!次は上を作っていこう」

雪だるまの下の部分が完成し、ゾーイが雪玉を転がし始める。ラックスも「手伝う〜!!」と言いながらゾーイと一緒に雪玉を押し始めた。その様子はとても微笑ましい。

「雪だるまの顔のパーツがないね……。ヴァリエタ!」

出来上がった雪だるまの上の部分を乗せ、ロネが杖を振る。すると、空中から目の代わりになる黒いボタンやにんじん、マフラーやバケツなどが出てきた。

「わあ〜!可愛い!!」

ラックスははしゃぎ、ピンク色のマフラーを雪だるまに巻き付ける。

「とっても可愛いよね」

「癒される」

ロネとゾーイはそんなラックスを見て微笑みながら、雪だるまの上にバケツを乗せたり、目や口を作ったり、雪だるま作りを楽しんだ。

「完成!!」

ロネがそう言うと、ラックスはウサギのようにその場で飛び跳ねて喜ぶ。ゾーイも「素敵な雪だるまだ」と微笑んでいた。

「よし!ラックス、次は何して遊ぶ?」
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