田舎へ移住とイケメン先生との出会い
〜3ヶ月後〜

首都圏で第2波と騒がれる新型コロナ

3ヶ月分の吸入薬が無くなり、田舎へトンボ帰り

新「コロナ落ち着くまでは自宅近くのクリニックで対応してもらった方がいい」

あの言葉が頭から離れなかった…

でもやっぱり主治医に診てもらいたかった

しかも会社入る前に受けた健診で心電図異常が…


病院着くとやっぱり入口で恒例の検温

ただ、看護師さんがフル装備じゃなかったのは進歩したのかな?

午後のわりには混んでいる

こりゃ1時間待ちやな…



待つこと45分後

新「大竹楓さん、1番へどうぞ」

意外と早かった…笑笑

ガラガラッ

楓「こんにちは」

新「こんにちは! 武蔵コロナどう?」

楓「うーん…そうでもないかな?笑笑」

新「あれ?家って小宮近いんだっけ?」 

楓「はい」

新「スモールカメラの反対側なんかすごいよね…」

楓「反対側?」

新「居酒屋とか繁華街がある方」

楓「あー! ナンギンの方ね…あそこはクラスターですよ笑笑」

新「調子はどう? 発作とか?」

楓「たまにあるぐらいですね」

新「たまにあるのね?」

楓「それより1つ心配事がありまして、会社入る前に受けた健診で心電図に上室期外収縮って書かれちゃったんですけど、ほっといても大丈夫ですかね?」

心電図異常を指摘されるのが初めて…

先生の顔が真顔になる…

指で用紙は?って…

やっぱり見せないとダメか…笑笑

楓「これなんですけど…」

新「老眼入ってよく見えないな…あー! これ大丈夫だよ! よくあることだから笑笑 今まで心疾患とかないでしょ? 上室だし」

楓「ならいいんですけどね!」

先生まだ30後半でしょ? それで老眼入り始めてるのはヤバい…

なんか机にある分厚い薬の本をペラペラめくり始める主治医

そう。 喘息の発作どめで副作用がね…

新「あった! ここ見て! どうやら喘息の発作どめで上室期外収縮起きるみたい…」

楓「えー!」

新「入社試験の健診時に使ったでしょ?」

楓「使ってない使ってないです!」

もーすぐそーやって疑うんやから笑笑

新「とりあえず経過観察ね! 貧血も大丈夫そうだし。念のためコピー取らせて?」

あーあ。カルテに貼られるのか…。 体重バレバレやん

でも仕方ない。 先生すごい心配性だから笑笑

楓「いいですよ笑笑」

新「こっちには帰ってきてるの?」

楓「月1で帰ってついでに病院に来てます」

新「病院が潰れない限り来てください」

潰れないでしょ? 入院設備のある病院片手で数える程度しかないんだから笑笑

新「吸入は3個でいいね?」

楓「いいですよ笑笑」

新「国鉄だっけ? 勤務してるとこ」

楓「国鉄じゃなくて、安月給の第三セクターです。」

新「そうなの? バイトだから安いんじゃないの?」

楓「就職してますよ!」

新「今度22になるんだっけ?」

楓「はい」

どうやら主治医には就職する年齢だとは思えないみたい…

口が滑っても1年喘息の治療で療養していたとは言えない笑笑 

大好きなイケメン主治医に点滴されちゃうから…笑笑



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