その恋は、ドミノ倒しに
相手は、当時剣道部だった君の2つ上の先輩。

僕のことが好きなのかと思ったのは、僕の甘い幻想でしかなくて。

家の行き来だって、よくあそんだのだって、ぜんぶ、男として、まともに意識されていないだけだった。



「これでいいの?」

「あなたが一番わかってるじゃない。
私は、ここにいるべきじゃないの。」

「でも、僕は」

その続きは、到底言えない。

まだ、ここにいて欲しいなんて、わがままでしかない。

ましてや、君が好きなんて。

もう今更、言えることではないのだ。
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