あいつ

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 夕陽がやけに綺麗なひとりの帰り道。交差はしたけど、それぞれの道に別れたあいつと私。

 夕陽を見て感傷に浸ったりしない。私は私の道を歩く。前を見る。きっとあいつもそうしてる。これでいいんだ。

 これが私達だったんだ。

 そう思っていた時だった。
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