(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



 私……。
 私ったら、一輝くんの顔を見ずに下を向いてしまうなんて。
 私は、一輝くんに対して、なんて感じが悪いことをしているのだろう。
 私は、そんな自分に嫌気がさした。
 のに。

 それなのに。
  一輝くんは、そんな私に、


「僕は気にしないよ」


 そう言ってくれた。


 私は一輝くんの言葉に反応するかのように一気に顔を上げた。


「僕は結菜ちゃんと一緒にいるところを同じ学校の生徒たちに見られても全く気にしない」


 一輝くん……。


「っていうか、見せたいくらい」


 え……⁉


「こんなにも可愛い結菜ちゃんを連れて歩けるんだよ。つい見せたくなっちゃうよ」


「一輝くん……」


「それに……」


「それに……?」


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