(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



「偶然ね、一輝と結菜に会えるなんて」


 彩月は笑顔でそう言った。


「そうだね」


 彩月の笑顔を見たら、私も自然に笑顔がこぼれた。

 そして私は、偶然、彩月と会えたことを喜んでいた。


 そのとき彩月は、彩月の隣にいる男の人に、私と一輝くんのことを紹介していた。


 その後、彩月は私と一輝くんの方を見た。

 私と一輝くんの方を見た彩月は、隣にいる男の人の腕をぎゅっと掴んだ。
 そして。


「紹介するね。夏川歩夢くん。私の彼」


 彩月は満面の笑みでそう言った。


 やっぱり。彩月の隣にいる男の人は彩月の彼氏だった。


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