(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉
「拓生くん」
そこには拓生くんがいた。
「嬉しいな、結菜ちゃんに会えるなんて」
とても笑顔の拓生くん。
「すごい偶然だね」
私も笑顔で言ったけれど、その笑顔は少しだけぎこちない。
なぜなら……。
拓生くんに想いを打ち明けられてから、こうして拓生くんとしっかり言葉を交わすのは初めてだったから。
最近、学校であまり会う機会がなく、たまにすれ違ったときに挨拶をする程度だった。