(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



 私が知っている一輝くん……。

 一輝くんは、とてもおとなしくて、特に幼稚園児や小学生の低学年の頃は、いつも彩月の後ろに隠れているような子だった。

 人見知りが激しくて、初めて会った人の前では、おびえるような様子も見せていた。

 一輝くんは、いつも下を向いていて首が疲れないのかなと心配になるくらい。

 前髪は目にかかるくらいまで伸ばし、目に入らないのかなと思った。
 もし目に入ったら痛そうだな、とも。

 でも、そんな一輝くんだけど、たまに見せてくれる笑顔がものすごく可愛い。

 その笑顔があまりにも可愛くて、思わずぎゅっと抱きしめたくなるくらい。
 あっ、抱きしめたくなるくらいというのは、一輝くんがまだ小さかった頃のことで……。
 一輝くんが大きくなってからはさすがに……。


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