(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉



「あっ、ごめん、結菜ちゃん。つい嬉しくて」


 一輝くんは、そう言ってやさしく私から離れた。


 ……って……。

 ……あれ……?

 なんか……。

 今、ハグされて思ったんだけど……。

 一輝くん、この二年間の間に背がすごく伸びてる。

 二年前に見た一輝くんは、姉の彩月と並ぶと、ほとんど身長差がなく、同い年の男の子たちと比べても小柄な方だった。

 でも今の一輝くんは見上げないと顔がよく見えないくらい。


 見た目のイメージも身長もここまで変化が激しいと、どこかで普通にすれ違ったときには全く気付くことはできないと思う。



「結菜ちゃん?」


 ……‼


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