伝えたい。あなたに。〜番外編〜
(待ってたなんて、、、)


体がカーッと熱くなる。
部屋に戻って荷物を置くと、自分のベッドに飛び込む。

(こんなの反則だよ。なんであんな優しい顔でこっち見るの。心臓が飛び出るかと思った。)




コンコンッ



『はい!何ですか?』


『先にお風呂入るね。』


『はい、はい、オッケー。』


(だめだ、動揺しすぎだ。)


落ち着け落ち着けと、手元にあった水を飲む。
床に座って、ベッドに寄りかかりながら、冷静さを取り戻す。


(私は周りが見えなくなると、何をやらかすかわからない。)


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