君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 二学期になった。



 いつものように朝になり、一日が始まる。

 ベッドから起き上がって、いつものように植物たちに挨拶。

 いつものように支度をする。

 いつものように朝食を食べる。

 いつものように家を出て、いつもの通学路を通って通学する。

 そしていつものように学校に入る。

 上履きに替えて、いつものように教室に入る。

 教室には、いつものクラスメート。

 そしていつものように授業を受ける。

 こうしていつもの一日が過ぎていく。


 ただ。

 こうした日々の中で、一学期のときとは違うことが一つだけある。


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