君との想い出が風に乗って消えても(長編)



「優くん⁉」


 僕は後ろから加恋ちゃんのことを抱きしめていた。


「優くん⁉」


 僕の突然の行動に加恋ちゃんは驚いていたけど、僕はそのまま加恋ちゃんのことを抱きしめ続けた。


 そして僕は抱きしめながら加恋ちゃんのことを正面に向けて、その後キスをした。


 加恋ちゃんの唇にキスをした僕は、次に加恋ちゃんの首筋にキスをした。


「ゆ……優くん……ダメだよ……もし誰かが入って来たら……」


 僕は加恋ちゃんのいうことを無視して何度も加恋ちゃんの首筋にキスをした。


「……ダメだから……」


「……優くん……?」


「他の男子たちに見せちゃダメだから……」


「……え……?」


「他の男子たちにあんな可愛い笑顔を見せちゃダメだから……」


「……優くん……」


「……お願い……約束して……加恋ちゃん……」


「……優くん……」


「加恋ちゃんの笑顔は僕だけに向けてほしい……」


「……優くん……」


 ……加恋ちゃん……。


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