君との想い出が風に乗って消えても(長編)
加恋ちゃんの首筋にキスをした後、僕は加恋ちゃんの耳元にキスをして耳をやさしくかんだ。
僕が加恋ちゃんの耳をやさしくかんだとき、加恋ちゃんが「きゃっ」と声を出したのが、ものすごくかわいいと思った。
そのかわいい声が、より僕の気持ちを高ぶらせた。
加恋ちゃんの声があまりにもかわいい声だったから、僕はそんな加恋ちゃんに「かわいい」と耳元で囁いた。
もう離したくない。
誰にも渡したくない。
僕だけの加恋ちゃんでいてほしい。
加恋ちゃんのことを独占したいという気持ちが日に日に増していく。
自分でも怖いくらいに……。
それでも、その気持ちを止めることはできなかった。
僕は加恋ちゃんのことが好きだ。
好きで好きでたまらない。
その気持ちも日に日に増していく。