君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 突然、男子の一人が僕の背後に来て耳元で囁いた。


 僕は、びっくりして後ろを振り向いた。


 すると、いつの間にか数人の男子が起きていた。


 僕は数人の男子が起きていたことに全く気付かなかった。


「く~さの、今何を考えていたのぉ~」


 またきた‼


「……な……何って……」


「また加恋ちゃんのことを考えていたのぉ~♡」


 またそんなことを言って‼


「……そ……そんなことは……」


「……な~んてな♡ マジになっちゃって草野くん、か~わい~い~♡」


 か……かわいい~⁉

 い……いい加減にしてよ‼

 それに、なにが『な~んてな』だ‼


「……べ……別にかわいくなんかないよ」


 僕は男子たちにそう言うのだけど……。


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