君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 そして図書室を出て僕は教室に戻るところ。


 図書室に本や図鑑を返しに行くときは、それが終わってカバンを取りに教室に戻ると、教室には誰もいない。


 誰もいない教室にカバンを取りに戻った後、僕はすぐに部活をしに行く。


 僕が入っている部活は園芸部。


 園芸部は僕にとってピッタリの部活。


 美しい草花たちを育てることができる喜び。


 僕は今日も美しい草花たちに会えることを楽しみにしている。


 でも、その前に教室に戻らなくては。


 僕は少しでも早く草花たちに会いたくて早歩きで教室まで戻っている。


 階段を上り、自分のクラスの教室があるフロアに着いた。


 急いだからか、階段を上った後、かなり息が切れてしまった。

 急いでいたとはいえ、まだ中学生なのに、こんなにも息切れして大丈夫かなと思うくらい。


 ……って……。


 ……ん……?


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