君との想い出が風に乗って消えても(長編)



「……わたし……幼稚園の頃から……ずっと優くんのことが……好き……なの……」


 ……愛美ちゃん……。


「……優くんは……わたしのこと……どう思ってるの……?」


 ……え……。


「どう……って……」


 僕は、どう答えればいいのかわからなかった。


「……わたしのこと……嫌い……?」


「そんなことは……‼」


「じゃあ……」


 ……愛美ちゃん……。


「……もう……遅い……のかな……?」


 ……え……?


「やっぱり……もう……」


 ……愛美ちゃん……。


< 161 / 261 >

この作品をシェア

pagetop