君との想い出が風に乗って消えても(長編)
「……わたし……幼稚園の頃から……ずっと優くんのことが……好き……なの……」
……愛美ちゃん……。
「……優くんは……わたしのこと……どう思ってるの……?」
……え……。
「どう……って……」
僕は、どう答えればいいのかわからなかった。
「……わたしのこと……嫌い……?」
「そんなことは……‼」
「じゃあ……」
……愛美ちゃん……。
「……もう……遅い……のかな……?」
……え……?
「やっぱり……もう……」
……愛美ちゃん……。