君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 そして映画館を出た、僕と加恋ちゃん。


 僕も加恋ちゃんも、そろそろお腹が空いてきたからファーストフード店でハンバーガーを食べることにした。





 ファーストフード店でハンバーガーを食べている僕と加恋ちゃん。


 僕と加恋ちゃんは窓際の席に座っている。


 僕はハンバーガーを食べながら窓の方を見つめた。


 外は、いろいろな人たちが歩いている。


 その中でも目に入ったのが……。


 仲睦まじく歩いているカップルたち。


 その様子を見た後で僕は外に向けていた顔を店内に戻した。


 そして向かいに座っている加恋ちゃんの方を見た。


 僕が加恋ちゃんの方を見ていると加恋ちゃんが僕の視線に気付いた。


「どうしたの? 優くん」


「あ……ううん、なんでもない」


 僕の目の前に座ってハンバーガーを食べている加恋ちゃんがものすごく可愛くて見つめていた……というのは恥ずかしくて言えなかった。




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