君との想い出が風に乗って消えても(長編)
今、僕は衝撃を受けた。
5月の中旬。
ホームルームの時間。
そんなときの出来事。
あまりの衝撃で僕の心臓がドクンと跳ね上がった。
なぜなら……。
今日から転校してきた女の子が……。
「今日からこのクラスでみんなと一緒に勉強をする花咲加恋さんだ。花咲、みんなに挨拶を」
担任の先生が転校してきた女の子にそう言った。
そして……。
「花咲加恋です。よろしくお願いします」
……‼
僕は、その子の声を聞いてまた衝撃を受けた。
なんて……。
なんてきれいな声なんだ。
そして……。
なんという美しいんだ……‼
僕がそう思ったと同時に、またクラスの中がざわついた。
ざわついたのは特に男子たち。
その気持ち……わかる……。
花咲加恋さん……。
見た目は美しくて可愛らしい感じ。
髪は艶がありサラサラなストレートヘア。
目は大きく瞳の色は薄いブラウンで、肌は白く透き通った感じ。
声も透明感のあるきれいな声。
……‼