君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 席に座った僕は、すぐにメニューの方を見た。


 メニューの方を見た僕は、メニューを手にして加恋ちゃんに見せた。


「加恋ちゃんは何飲む?」


 僕がそう訊くと、加恋ちゃんはメニューを見た。


「何にしようかな」


 加恋ちゃんはそう言うと、メニューを僕にも見せてくれた。


「優くんは何にする?」


 加恋ちゃんがそう言いながらメニューを僕に見やすく向けてくれた。

 そして僕もメニューを見た。


「何にしようかな」


 メニューにはいろいろな飲み物が書いてある。

 メニューを見ながら僕も何を飲もうか迷っていた。


 僕と加恋ちゃんは何を飲もうか迷いながらメニューを見た。


 一つのメニューを僕と加恋ちゃんは顔を近づけながら見ている。


 このほのぼのとした感じも、とても幸せに感じる。


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