君との想い出が風に乗って消えても(長編)



 そして映画館を出た、僕と加恋ちゃん。


 時計を見ると、15時近かった。

 そんな時間、当然お腹も空く。

 これは少しでも早くご飯を食べなければと思い、加恋ちゃんにファミレスに行こうかと言った。

 加恋ちゃんも行きたいと言ってくれた。

 そしてファミレスに行くことが決まった。





 映画館から5分くらい歩いてファミレスに着いた。


 ファミレスの中に入ると店員さんに席を案内され、僕と加恋ちゃんはそこの席に座った。


 メニューを見た、僕と加恋ちゃん。

 僕は加恋ちゃんに何を食べるか訊いたら、加恋ちゃんが食べたいものが、ちょうど僕の食べたいものと同じだった。

 僕は加恋ちゃんと食べたいものが同じで、なんか少し嬉しかった。

 そんな些細なこと。

 でもそれが僕にとっては嬉しいことだった。


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