君との想い出が風に乗って消えても(長編)



「優くん」


 ……‼


 僕は、また違う世界に行っていた。

 加恋ちゃんが僕の名前を呼んで僕は我に返った。


「優くん、水のやり方、こんな感じでいいの?」


「……う、うん、そんな感じでいいよ」


「草花たちきれいだね」


「そうだね」



 そして僕と加恋ちゃんは草花たちに水をやり終えた。


 それから、ジョウロを倉庫に返した。




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