君との想い出が風に乗って消えても(長編)
「ほ……本当に何も想像してないってば」
僕は必死に否定した。
「本当かぁ~」
しつこく言ってくる男子たち。
「ほ……本当だよ」
僕は、ただそう言うしかなかった。
僕が男子たちの質問攻めに困っていたら、ちょうど先生が集合をかけてくれたから僕は男子たちの質問攻めから逃れることができた。
* * *
放課後。
僕と加恋ちゃんは部活動の真っ最中だった。
『今日も元気できれいに咲いてくれてありがとう』という気持ちを込めて草花たちの世話をしていた。
「花咲さん⁉」
え……⁉