君との想い出が風に乗って消えても(長編)
「加恋ちゃんも何か飲む?」
僕は加恋ちゃんの飲み物も一緒に買おうと思った。
「うん。ありがとう、優くん」
「何がいい?」
「じゃあ……りんごジュース」
「オッケー、りんごジュースね」
そして僕はりんごジュースも買った。
「はい、加恋ちゃん」
「ありがとう、優くん」
「どこか座れそうなところあるかな……」
僕は、どこか座れそうなところを探した。
でも、祭りで混んでいるせいか、なかなか座れそうなところが見つからない。
僕が周りをキョロキョロしていると……。
「優くん、わたしは座らなくても大丈夫だよ。優くんが大丈夫なら、そのまま飲もう」
「僕も大丈夫だよ。じゃあ、ちょっと不便かもしれないけど飲もうか」
「うん」
そうして僕と加恋ちゃんは、立ったままの状態で一緒に飲み物を飲んだ。