ピンクの箱


そして、

私の望んでいなかった事もしてくれた。



ううん…


望めなかった事。





それは、私をそっと抱き寄せて

ゆっくりキスをした。




「凪…好きだ…った」




それだけ言うと、

陸十は私からゆっくり離れて

また後姿を見せた。




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