激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
西田さんが不安そうにしていたことを話すと、彼は納得したようにうなずいている。


「なるほどね。西田さんの気持ちわかるかも。もちろん、紬との間に子供ができたら飛びあがるほどうれしいだろうけど、同時に大きな責任も感じるだろうな。ただ、積極的に背負いたい責任だけど」


背負いたい責任、か。
たしかにそうかも。

西田さんも、責任の重さに不安を感じつつも内心は喜びで満たされているのだろうし。


「俺……。いつか紬と一緒にその責任を背負いたい。ひとりでは苦しいことも、ふたりならきっと乗り越えられる。それが夫婦ってものじゃないかな」

「そうですね」


優しい笑みを見せる彼に、大きくうなずいた。

もしかしたらこの先つらいことも待っているかもしれない。

けれど、ひとりよりふたり。
互いに痛みを分かち合って、一緒に生きていこう。


「紬は、子供は欲しい?」

「はい。私がママになれるとは思えないですけど」

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