激愛～一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい～

「そうだなぁ。まだ現実味がないよな。だけど、俺も欲しい。理想を言えばふたり以上」


私はひとりっ子だったが、太一さんと加代さんの関係を見ていると、兄弟がいるのもいいかもしれない。


「いいですね。でも、子育て大変そう」

「俺も奮闘しないと。俺たち、結婚後のビジョンについてまだあまり話してないね。もっとオープンに行こうか」

「そう、ですね」


すぐに結婚を決めてしまったので、先のことまで話し合えていない。


「それじゃあこれ食ったら、一緒に風呂に入ろう」

「お風呂？」

「うん。体の隅々までオープンにしような」

「は？」


とんでもない提案に息が止まった私をクスクス笑う太一さんは、「冷めるから食べよ」と食事を促した。



翌日。

加代さんとの約束の時間より十五分早くレストランの前に到着したものの、昨晩の太一さんの色気漂う姿が頭にこびりついて離れない。