激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
『悪いんだけど、急ぎで会社まで届けてもらえないかな。プレゼンの資料を作るのに必要だったのに、うっかり忘れてしまって。このあとクライアントから電話が入ることになっていて取りに行けそうにないんだ』
「わかりました。すぐに向かいます」
電話を切ってから、たくさんの付箋がつけられた厚みのあるカタログをぺらぺらめくる。
「すごいな」
中にはさらに別の付箋で、その商品の特徴や他社商品との差別化ポイントまで書き込まれていた。
太一さんたちコンサルタントはクライアントから希望されれば商品開発の方向性についてもアドバイスをすると聞いている。
おそらくそのために調べ尽くしたのだろう。
やはり彼は努力の人だ。
御曹司だからといって、その立場に甘えてあぐらをかいている人じゃない。
私は感嘆のため息を漏らしながら、カットソーとジーンズというラフな恰好のまま家を飛び出した。
「わかりました。すぐに向かいます」
電話を切ってから、たくさんの付箋がつけられた厚みのあるカタログをぺらぺらめくる。
「すごいな」
中にはさらに別の付箋で、その商品の特徴や他社商品との差別化ポイントまで書き込まれていた。
太一さんたちコンサルタントはクライアントから希望されれば商品開発の方向性についてもアドバイスをすると聞いている。
おそらくそのために調べ尽くしたのだろう。
やはり彼は努力の人だ。
御曹司だからといって、その立場に甘えてあぐらをかいている人じゃない。
私は感嘆のため息を漏らしながら、カットソーとジーンズというラフな恰好のまま家を飛び出した。