激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
しばらく黙って固まっていたからか、彼が余裕の笑みを浮かべて問いかけてくる。


「は、はい。でも、私は宝生さんが思っているような女じゃないです」


買いかぶりすぎだ。


「それは、重森さんが勝手に決めているだけですよね。仕事をしていると『先見の明があるね』とよく褒められるんですよ。その私が、あなたは私にとって唯一無二の存在になると予感しているんです」


仕事と恋愛は違うでしょ?と思ったけれど、彼があまりに自信満々なので指摘できなかった。


レンタルショップにつくと、彼はタクシーを降りる私に手をスッと差し出してエスコートしてくれた。

育ちのよさがわかり、ますます距離を感じる。


店員に汚してしまった謝罪をしようとすると、宝生さんが先に口を開いた。
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