激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「ご飯できてますよ。今日はいいお肉を奮発してステーキにしちゃいました。着替えてきてください」


彼女のテンションからすると、うまくいったに違いない。


「おぉ、楽しみ」


俺はすぐ着替えて、リビングに向かった。


「このソース、手作り?」

「はい。玉ねぎのソースなんですけど、にんにくを効かせてあるんです。気に入ってもらえるといいな」


もちろんだ。
俺のために心を込めて作ってくれたものが、気に入らないわけがない。


「うん、いただきます」


早速席に着き、手を合わせる。

正面に座る彼女も同じようにして、俺が食べるのをじっと待っている。

きっとドキドキしているんだろうなと思うと、これまたかわいくて抱きしめたい気分だった。


「うまい。ちょっと甘みがあるのがいい。魚でも合いそうなソースだね」

「そうそう。万能ソースなんですよ。今度はお魚にしますね」


ホッとした様子で彼女も食べ始め、「このお肉、柔らかーい」と頬を押さえている。
< 308 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop