激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
しかし抱き上げれば観念したのかしがみついてきた。


「恥ずかしいの? もう隅々まで知ってるのに?」


「そういうことを言うから!」と口をとがらせているが、すぐに女の顔になるくせに。


花に埋もれて無邪気に破顔するさまもたまらなく愛おしいが、俺にしか見せない色香漂う女の顔も、グッとくる。

脱衣所で下ろして、彼女のカットソーに手をかけると「待って」と慌てふためいている。


「待てない。紬は俺の脱がせてよ」

「えっ?」

「たまには甘えたいんだ」


ハキハキ意見を主張できるくせして、こういうことは照れまくってなかなかしてくれない。

俺は自分のTシャツを脱ぎ捨てたあと、紬の手をズボンのボタンに誘導した。


「なあ、脱がせて」


そして耳元でささやくと、彼女は恐る恐る手を動かし始める。

あぁ、耳まで真っ赤だ。
かわいすぎる。


ズボンが床に落ちたところでもどかしくなり、彼女の服を一気に脱がせてバスルームに連れ込み、シャワーを全開にした。


「紬」
< 311 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop