激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
自分が稼いだお金ではないので、使うのは気が引けるのだ。

それに気づいてからは、一緒に出かけたときに俺が洋服をプレゼントしたり、ちょっと敷居の高いレストランで食事を共にしたりしている。

それも、俺のほうが楽しんでいる気がしなくもないのだが。


「太一さん、過保護なんだから」

「過保護にもなるだろ。こんなにいい女を奥さんにできたんだから」


彼女の腰を抱き、頬にキスを落とす。
すると彼女は俺に体を預けてきた。


「それじゃあ、甘やかされちゃおうかな」


この甘え方、いつ覚えたんだ? 
メチャクチャかわいい彼女に、いつになく鼓動が速まる。


「思う存分甘やかされて。紬は俺だけのものだからな」


俺がいくらでも甘やかしてやる。
だから絶対に離れるな。


「はい」


上目遣いで俺を見つめる彼女と視線が絡まると、どちらからともなく唇が重なった。
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