激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
ブーケに幸福の報告を
いよいよ挙式の日がやってきた。

私たちの門出を祝うかのように空は晴れ渡り、太一さんと一緒に最高の気分でこの日を迎えられたのは、感慨深い。


「重森さん。ブーケが届きましたよ」


ローズパレスの控室で髪を整えてもらっていると、私たちの挙式を担当してくれた梓さんがクラッチブーケを届けてくれた。


「わー、デザイン画通り」


今日のブーケは西田さんにお願いした。

バラやアネモネ、そしてライラックなどの花でパープルのグラデーションを作ってもらい、グリーンを多めに。

お花畑をイメージしたブーケは、理想通りに仕上がっている。

パープルをチョイスしたのは、太一さんの気品と高潔さを表したかったから。

彼の胸に飾られるブートニアももちろんおそろいだ。


「西田さんは……?」

「アルカンシエルにすっ飛んでいかれましたよ。他の人に任せてはいられないって」


それを聞いて頬が緩む。

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