激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「梓さんにそう言っていただけると、感激です」

「本日は世界一幸せな花嫁さまのために、精いっぱいサポートさせていただきます」

「よろしくお願いします」


挙式をここに決めて間違いなかった。
そう感じた瞬間だった。



いつもより派手めの化粧を終え、ブーケと色味を統一した生花を、アップにした髪に飾ってもらったあと、私だけのために作られたAラインのドレスを身に纏う。

柔らかい色味のアイボリーホワイトのドレスは、ロングトレーンがお気に入り。

上半身はビスチェタイプで、太一さんが肌を露出しすぎだと口をとがらせたが、デザイナーが私は絶対に肩のラインを出したほうがいいと助言をくれたので、そうしてもらった。


やはりプロの目は間違っておらず、結構似合っているんじゃないかと密かに思っている。


「新郎さまがいらっしゃいました」


黒いタキシードを着こなした太一さんは、スタイルがいいせいかモデルのよう。

< 322 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop