激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
それなのに、重森さんのことになると気持ちが先走り制御できない。

あぁ、今すぐ「好きだよ」とささやいて抱きしめたい。

俺、なかなか気持ち悪いかも。
こんな調子では間違いなく嫌われる。

我に返って反省し、とにかくその日は紳士を装うことにした。


なんとか彼女の連絡先を手に入れたのに、俺はニューヨークに飛ばなくてはならなくなった。

予定外の仕事が入るのは珍しいことではないけれど、今回ばかりはため息の嵐。

ただでさえ時間を捻出するのが難しいのに、アメリカではお手上げだ。


早く済ませるしかないな。
一日でも早く仕事をまとめて、帰国しよう。

それまで待ってくれるだろうかという不安を抱きつつも、付き合ってもいないのに出張の連絡をするのもおかしい。

俺はうしろ髪をひかれながら、ニューヨーク便に飛び乗った。
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