激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「はい。茎を切り落とすのは水の中でないと水の通り道に気泡が入ってしまうんです。だから大丈夫ですから。手もガサガサでお恥ずかしい」
冷たい水にいつも浸しているし、バラのトゲをとったりもするので傷だらけなのだ。
「どうして恥ずかしいの? 働き者の手じゃないか」
そんなことを口にする彼が、私の手の甲をじっと見つめている。
「ケガ、してる」
そして小さな傷を見つけてなんと唇を押し付けるので、息が止まった。
なんなの、この色気は。
卒倒しそうになるのをなんとかこらえて何度も瞬きを繰り返す。
「あっ、えっと……」
花のことならなんでもスッと口から出てくるのに、こんなときになにを言うべきかなんて知らない。
「ごめん。愛おしい手だなと思ったら、つい」
「は、はいっ」
まずい。てんぱりすぎて声が裏返った。
「この切り傷、治療しなくていいの?」
冷たい水にいつも浸しているし、バラのトゲをとったりもするので傷だらけなのだ。
「どうして恥ずかしいの? 働き者の手じゃないか」
そんなことを口にする彼が、私の手の甲をじっと見つめている。
「ケガ、してる」
そして小さな傷を見つけてなんと唇を押し付けるので、息が止まった。
なんなの、この色気は。
卒倒しそうになるのをなんとかこらえて何度も瞬きを繰り返す。
「あっ、えっと……」
花のことならなんでもスッと口から出てくるのに、こんなときになにを言うべきかなんて知らない。
「ごめん。愛おしい手だなと思ったら、つい」
「は、はいっ」
まずい。てんぱりすぎて声が裏返った。
「この切り傷、治療しなくていいの?」