激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「もう治ってます。痕が消えていないだけです」
恥ずかしさのあまり、手を引いてしまった。
「そっか、よかった。夕食は?」
「まだです」
「誘っても?」
「……はい。あぁっ、でもこんな恰好なので、すごいところにはちょっと……」
今日は、パーカーにジーンズ姿。
味楽のような高級店に連れていかれては困ると、慌てて付け足した。
「気にしなくていいのに」
相変わらずスリーピースを着こなしている完璧王子は気にしないかもしれないが、冷たい視線が突き刺さるのだから勘弁してほしい。
「それじゃあ、どこがいいかな?」
「すぐそこにファミレス……じゃダメですね」
時々仲間とランチに行くファミリーレストランがあるけれど、大手商社の御曹司にはそぐわない場所だと撤回した。
「もちろんいいよ。行こうか」
意外にも彼は戸惑う様子もなく、店の駐車場に止めてあった白いBMWに乗せてくれる。
恥ずかしさのあまり、手を引いてしまった。
「そっか、よかった。夕食は?」
「まだです」
「誘っても?」
「……はい。あぁっ、でもこんな恰好なので、すごいところにはちょっと……」
今日は、パーカーにジーンズ姿。
味楽のような高級店に連れていかれては困ると、慌てて付け足した。
「気にしなくていいのに」
相変わらずスリーピースを着こなしている完璧王子は気にしないかもしれないが、冷たい視線が突き刺さるのだから勘弁してほしい。
「それじゃあ、どこがいいかな?」
「すぐそこにファミレス……じゃダメですね」
時々仲間とランチに行くファミリーレストランがあるけれど、大手商社の御曹司にはそぐわない場所だと撤回した。
「もちろんいいよ。行こうか」
意外にも彼は戸惑う様子もなく、店の駐車場に止めてあった白いBMWに乗せてくれる。