守られて、愛されて。

「お茶淹れるね……レオ座ってもらって」

「いや、俺やるしミユこそ座りなよ」

ミユと呼ばれた女性がそう言うと、すぐレオさんが彼女に座るように促した。

「みーゆ、早く座って。それともお姫様抱っこで行こうか? 」

「わ、分かった! 武智くんたちが見てるからやめてよっ」

レオさんはミユさんの腰に抱きつくと私たちのいるテーブルまで来て椅子を引いた。

「そうだ、麗央! 今日ね、お義父さまに紅茶の茶葉をもらったの。それ出してくれる? 」

「分かった、あの袋だよね? 」

「そうそう、よろしくお願いします」

この2人は夫婦だよね……しかも、ラブラブカップルって感じだ。

「で、武智くんどうしたの? それに、この可愛い子は誰? 」

「美唯ちゃん、この子は婚約者の上条花奈ちゃん」

郁萌さんは、あっさりと私を紹介した。

「花奈ちゃんかぁ……可愛い名前だね! 私、五十嵐美唯(いがらしみゆ)です、であっちにいるのは旦那の麗央。武智くんはお兄ちゃんみたいな……私たちのお世話係感じかな」

「俺お兄ちゃんなの? 確かに君たちのキューピットだよね……うん」

その時、麗央さんがマグカップ二個と来客用らしいティーカップを持ってきた。










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