守られて、愛されて。


「花奈ちゃん、いつ新居に来るの? 」

「え……新居? 初耳です、それ」

新居なんて初めて聞いたよ、というかこの前会ったばかりだよね? なんで……。

「父親が俺と花奈の新居を建てたんだ、そこに住めってお達しがあって上条さんにも言っていた気がする」

「え……聞いてないです」

「じゃあ、今言う……一緒に住もう。」

「本気、ですか? 郁萌さんは、私とのお見合いお受けするんですか? 」

「うん、じゃなきゃデートも誘わないよ。親友ばカップル夫婦にも会わせないし」

そうだけど……。

「……私には分かりません、理解できない。会って数日です。それに私には郁萌さんみたいな素敵な人と釣り合いません」

「そんな余計なこと考えるのはやめなよ、お見合い結婚だろうが政略結婚だろうが、釣り合うとか釣り合わないとかそういうの気にして悲しい顔しないで……花奈」





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