僕からの溺愛特等席
お互いが互い違いに心配し合っている。
それを私がどうこう言える立場じゃないし、複雑な気持ちだ。
「三春さんっていつもそんな感じなの?」
私は首を傾げる。
どんな感じなのだろうか。私は急に不安になった。
「そんな感じとは、えっと、何か……まずかったですか?」
「ああ、いや。悪い意味じゃなくて、むしろ良い意味。例えるなら、陽だまりみたいだなって思って」
「陽だまりですか」
「うーん。表しずらいんだけど、暖かいオーラが出てる………って言うと胡散臭いかな」
相馬さんは照れくさそうに言う。
そんなの出てるかな?
「よく言われない?」
「いえ、初めて言われました」
私が言うと。相馬さんは、そっかあ、と気の抜けた声を出した。