愛を孕む~御曹司の迸る激情~
「酔っ払ってる??」
「もう同期っていうより親友ですよ。羨ましすぎます。」
私は紗和ちゃんの様子を見ながら、ひな子たちと顔を見合わせて笑った。拗ねるように言う彼女の姿は、あまりにも可愛かった。
「紗和ちゃんにも同期はいるでしょ?ご飯とか行けばいいのに。」
「違うんですよ!なんか合わないんですよねー。ぶっちゃけ、蕪木さんといる方が断然楽しいです。」
すると、またそんな可愛いことを言ってきて、思わず顔がにやける。こんなに、ど直球な告白を受けるとは思ってもみなかった。
「私からしたら、紗和ちゃんは親友みたいなもんなんだけどなー。」
「え?」
「後輩だし、同期にはなれないけど、ひな子と南と同じくらい信頼してる。私の話いつも聞いてくれるし、私よりしっかりしてるもん。」
私はそう言って、彼女に微笑みかけた。
すると、ジッと見つめ返してくる紗和ちゃん。なぜか、その後にため息をついて、不満そうにひな子の肩へともたれかかった。
「はぁ...、蕪木さんって、この顔でこういうことサラッと言えちゃうからずるいですよね。だからモテるんですかねー。」
「え。なんで、そうなる?」