私と後輩くん。
いちいちこんなん気にしてられないな、と思った私はパソコンをしまって、ぼーっと中庭を眺めながら
90分の授業を終わるのを待った。
「あれ、宮瀬じゃん。
なにしてんの?帰んねぇの?」
「あぁ藤澤か。
うん、ちょい待ち合わせ。
藤澤こそ、美優と帰らなかったの?」
「あー、
ってかもうすぐ美優誕生日じゃん1?
そのプレゼントの調達に行こうかと思って!
なにがいいかなー」
「さぁ。藤澤があげるもんならなんでも嬉しいんじゃん?」
「それが一番むずいっつーの!!」
そんな風に騒ぐ藤澤はどこまでも美優のことが大好きで、本当悩む姿まで幸せそうだ。
「…なんか、藤澤が一途って意外だよね」
「は?え、なんで?」
「だってなんか見た目ヤンキー感あるじゃん?
ヤンチャしてます!的な。
なんか藤澤みたいなタイプって、わりと女遊び激しそう」
「はー?逆だろ!
俺みたいな男を硬派と呼ぶんだよ!!」
「あー、最近呼ばなくなった言い方」
「はぁ!?」
「最近はそういうのなんていうんだろう。
ロールキャベツの逆パターン」
「何言ってんの?」
「まぁでも、あんたみたいなのが彼氏だと
彼女に被害とかないんだろうね」
「…何言ってんの?まじで」
だってもし快がこういう見た目だったら、彼女になにかしたらその報復が怖いもん。
まぁこんな見た目だったら快みたいにすごいモテたりはしないんだろうけど。