私と後輩くん。



そんなくだらない話をしていたら6限が終わったらしく、いきなりがやがやしてきた。

「やべ、もうそんな時間!?
早く買いに行かねぇと!!」

「ばいばーい」


藤澤は「じゃあな!!」といって元気に去っていった。
6限にもなると、さすがにもう夜だからね。


私はそろそろ来るであろう快をここで待っていた。


…でも快はなかなか姿を現さなくて

まだかな?まだかな?と待ってる間に人はどんどん少なくなっていって


もしかして、もう駐車場に向かってるかも?
いやでもここ通らず行けるかな…?

普通ここ通るよね?


連絡しようにも快の連絡先知らないし…


あーもー!どうしよう!!



なんて悩んでいたら

「だから行きませんって」

そんな、快の声が聞こえてきた。


「ってか俺まだ未成年ですよ
それに明日も朝から講義あるんで」


そう言いながら現れた快に周りにはぎっしり女の子たち。
見覚えのある人ばかりだから、きっと3年生かな。


「俺もう帰るところなので」


快はそういうけど、なかなか周りの女の子たちは快を帰す気は全くないみたいで…


そんな状況に困っている快の表情をみていたら、
私の性格上、どうしても見過ごすことなんかできなくて


「ちょっとすみませんー!」


気づいたら、その集団に突っ込んでいた。


「え、莉乃さん…?」

「快、帰るよ」


私はそういって快の腕を掴んで歩き出した。


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