私と後輩くん。



「それでいいです。
莉乃さんは、莉乃さんのペースで。

俺待ってますから」

「……ありがと」

「でも俺もガンガンいかせてもらいますし、これからは堂々と莉乃さんのこと守ります。
隙見せたらまたキスしますからね」

「なっ…」

「冗談ですって」


俺のそんな話に、莉乃さんはいじけた表情をした。


「なんか快、いじわるになったね」

「俺はもともと好きな子にはこんなんなんです。
前はやっぱり好かれたくて猫かぶってました」

「もう。
さて、お昼にしよ。
大学遅れちゃう」


そういって立ち上がった莉乃さんの腕を俺は掴んだ。

「莉乃さん」

「ん?」


そうやって、隙ばっかりだから
俺はちょっかい出したくなるんだよ。


「ちょっ…!」


さすがに、もう口にはしない。
莉乃さんの気持ちが俺に向くまで、我慢する。

でも、頬くらいならセーフだよな…?


「隙見せるからですよ」

「……もー」


あーもう
本当かわいすぎ。

顔真っ赤なんだけど。


「早く、俺を好きになってくださいね」

「もう、早く大学いけ!」

「え、俺莉乃さんの車で送ってもらう予定だから無理です」

「え、そうなの!?」

「はい。」




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